Layraeさんにエルフ語を教わる。ギャロウェイは思い出せないだけで、新しく
覚えることは可能だった。狩りの合間に、Layraeさんがギャロウェイをエルフの
森に連れて行った。
うごめく大木、角の生えた半人半獣、立ち歩く蜘蛛・・。弓を射掛けようと
するギャロウェイに、一つ一つ説明してくれる。
「彼らは森とエルフの守護者なの。攻撃してはだめ。エルフにしか作れない
アイテムがあるのは、彼らが協力してくれるからなのよ。私たちエルフはね
、
いつかエントになって後輩のエルフのために働くの」
森の真ん中に、人型の生えた巨木があった。
「これが森とエルフの母、通称マザーツリーよ」
「・・優しい我が娘、Layrae。久しぶりですね・・。その男エルフ、無事に
あなた方の所に行けましたか？」
「はい、でもこの人は・・・」
「彼のことは彼にしか解決できませんよ、Layrae。男エルフ、今はなんと
名乗っているのです？」
「・・ギャロウェイ」
「ではLayrae、ギャロウェイにどうか森を案内してあげてくださいね」
森の3箇所の生命の樹、エルフ神殿、旧神殿遺跡、エルフの洞窟・・。見る
べきところはいくらもあった。
「ほんとはエントやパーンとの付き合い方も教えなきゃなんだけど・・」
「うちが教えてあげよか？」
エルフにしては背の高い、麗しい女性エルフが声をかけてきた。
「彼やろ？ふぁるの所で預かった人って」
「あら、じょあん、お久しぶり(^^。彼はギャロウェイよ」
「ギャロ、強化ヘイストポーション（GGP)持って、ついてきて」
じょあんについて行くと、じょあんは手近なエントをいきなり叩いた。
「守護者は攻撃してはいけないって、Layraeさんが・・」
「これは攻撃、違う(^^」じょあんが笑う。
「エントを軽く叩くと、剥がれかけた表皮や抜けかけた枝、熟した実を落として
くれるんや。取り除いてあげないとエントも苦しいけど、力任せはあかんの。
パーンの鬣（たてがみ）も漉いてあげなきゃだし、アラクネも糸や抜け殻を取って
あげんと、ね(^^」
そうして集めたものを材料にエルフメイドの装備を作るのだそうだ。
持ってきたGGPが切れるまで、じょあんは付き合ってくれた。
「ありがとう、お世話になっちゃって」
「ふぁるの友達なら、うちの友達でも、あるもんね(^-^)」
